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珈琲

喉を通り抜ける闇の中に、
静かな鼓動を感じている。

生きてゆく難しさが、
円熟した薫りに、思いを巡らせる。

そっと眼を閉じると、
ゆったりとした時間が、
若い自分を慰めてくる。

コップの底から、薫りたちが
僕に「さようなら」といっている。

殻を通して伝わってくる、キミの温もり

戸惑いながら、頬に当ててみる。

ほんとうに、キミのなかに僕はいるの?

何も言わず、
卵はそこにある。