詩集
下手ながら趣味で作っている作品群です
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珈琲
喉を通り抜ける闇の中に、
静かな鼓動を感じている。
生きてゆく難しさが、
円熟した薫りに、思いを巡らせる。
そっと眼を閉じると、
ゆったりとした時間が、
若い自分を慰めてくる。
コップの底から、薫りたちが
僕に「さようなら」といっている。
卵
殻を通して伝わってくる、キミの温もり
戸惑いながら、頬に当ててみる。
ほんとうに、キミのなかに僕はいるの?
何も言わず、
卵はそこにある。
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