詩集
下手ながら趣味で作っている作品群です
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砂になりたい
ただ転がってればいいだけの
あの人がいる
わたしの場所を奪う
あの人が
目が覚めた
また朝だ
わたしと、 あなた
風に流されたせいにして
風に流されたせいにして
目元に降りたふりをして、
雨粒よ
あの時みたいに、もう一度
なんて、ダメだよね
この胸で
この胸で
あなたを感じたい
珈琲
喉を通り抜ける闇の中に、
静かな鼓動を感じている。
生きてゆく難しさが、
円熟した薫りに、思いを巡らせる。
そっと眼を閉じると、
ゆったりとした時間が、
若い自分を慰めてくる。
コップの底から、薫りたちが
僕に「さようなら」といっている。
卵
殻を通して伝わってくる、キミの温もり
戸惑いながら、頬に当ててみる。
ほんとうに、キミのなかに僕はいるの?
何も言わず、
卵はそこにある。
闇夜
夜、
足音だけが、
行き交う雪国。
綿雪が
綿雪が頬に舞い降りて
心を春にしてくれる
仲間の中に点る灯を
仲間の中に点る灯を
眺めて思う年月か
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